2011/11/19

ミリオンダラーベイビー




アカデミー賞 作品賞を受賞した作品、
ミリオンダラーベイビーを観ました。








ミリオンダラー・ベイビー

監督:クリント・イーストウッド
脚本: ポール・ハギス
出演者:クリント・イーストウッド、ヒラリー・スワンク、モーガン・フリーマン、他

泣ける度:★★★★
切なさ:★★★★★
アカデミー賞納得度:★★★★★

最高の幸せを得れたならそれでいい

クリント・イーストウッドが監督、主演を務める作品。
アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞の4つの賞を、
そしてゴールデングローブ賞も授賞しました。

家族から愛されず、貧しい生活をしてきたマギーは30歳になったが、
ボクシングで成功してみせようとクリント・イーストウット演じるフランキーが経営する
ボクシングジムへと足を運ぶ。

フランキーは優秀なボクサーを育てることで有名だが、
ボクサーを大事にしすぎるためにビックタイトルへの挑戦をためらい、
他のジムに有名なボクサーを取られてしまう。

私生活では実の娘に縁を切られるぐらい、
愛情表現が不得意で性根が曲がった老人である。

ジムへやってきたマギーをフランキーは女で30歳というのを理由に全く相手にはしない。
しかしフランキーの旧友でジムの雑用係でもあるエディは彼女の才能を見抜き、
フランキーとマギーの間に立ってどうにかフランキーに彼女の才能を気づかせようとする。
やがてフランキーはマギーの真剣さを知り、トレーナーを引き受けることになる。

そこからマギーは才能を発揮し、試合では負け知らずボクサーとなる。
性根が曲がった老人と家族に愛されなかった女の間には大きな絆が芽生えてくる。
やがて100万ドルのファイトマネーがかかったタイトルマッチの話が来る。
フランキーはタイトルマッチを受けるのか、彼女はミリオンダラーベイビーになれるのか。

この作品は数々の賞を取ったにも関わらず、作品に対する否定的な声も少なくありません。
それはこの映画を観ればわかりますが、結末に描かれてることが原因です。
あらすじだけを聞いていればマギーが見事成功するか否かの内容に見えます。
しかしこの作品の本質は終盤の展開にあると思います。

とにかく作品を観た後はどんよりした気持ちになります。
私は泣けました。しかしそれは決して感動ではなく、とてつもない切なさからです。
実際に自分がこのような状況になったらフランキーのような選択ができるかはわかりません。
とにかく終盤の二人のやりとりはなんともやりきれない物があります。

マギーはフランキーと出会えたことで、幸せを感じることができました。そしてフランキーもマギーと出会えたことで一緒に幸せを感じたのだと思います。
大事なのは何よりも幸せな瞬間を味わうことができたかということです。


クリント・イーストウッドの作品はどれも面白いですが、特にこの作品は面白いです。

とても考えさせれる作品だと思います。





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